みなさんはどんな時に感動しますか?どんな場面から勇気をもらいますか?
スポーツだったり本やマンガ、映画など人それぞれにあると思います。
私にとってそれは【音楽】です。
子どもにピアノを習わせた理由

私は子どものころにエレクトーンを習い中学では吹奏楽部にいましたが、その後音楽から離れていました。
社会人になったある日、会社の仲間とノリでバンドを組んで演奏したのですが、これがとても楽しくて!
その後、電子ピアノを買い楽譜を集め一人で演奏を楽しんだりしました。
音楽って1度仲良くなると
『一生付き合える友達』のようですよね。
しばらく離れていても、何かのきっかけでまたグッと仲良くなったり、大好きになったり。
演奏を聴くことで心揺さぶられる感動を味わったり、1人で演奏することでイヤなことを忘れて夢中になれたり、心おだやかになれたり。
人といっしょに演奏することは、練習時間からたのしいものです。
特にいい演奏ができた時の高揚感や感動✨はお金ではけっして買えないものだし、音楽でいろんな国の人とコミュニケーションを取ることもできますよね。
また、生きるのがつらいほどの日々から救ってくれる力もあります。
子どもの幸せを願う時、子どもには
『音楽という友達を贈りたい』と思いました。
子どもがつらいとき、悲しいとき、親はいつもいつまでもそばにいて励ますことはできません。
そんなとき『音楽』が明るい方へ向かうきっかけになってくれたら✨
そんな気持ちで始めたピアノでした。
ピアノ好きな子どもに育てる3つのコツ

長男も次男も音楽大好き、ピアノ大好きに育ってくれました。小学1年生からピアノを始めて、わたしが子どもたちに気をつけていたことは、次の3点です。
①練習する時間(毎日30分など)を決めない
ピアノを始めたばかりのころは、課題も簡単なので5分で終わっても十分です。
基本的に子どもは演奏することを楽しみます♪
時間を決めて練習を強要したり、ダメ出しをしないようにしましょう。
②毎日練習する
〇〇分練習する、と練習時間は決めなくていいですが、5分でもいいので毎日練習するようにしましょう。
わが家では、わたしが晩ごはんを作り始めたらピアノの練習をするよう声をかけていました。
③子どもの音を楽しむ
毎日子どもの音を聞いていると、子どもが演奏を楽しんでいたり夢中になっているのを感じることがあります。
そんな時

「今、〇〇って思いながら演奏してた~?」



え!?なんで分かるん?
なんてこともあって、楽しい時間でした。
昨日までうまく弾けなかったところが弾けるようになったらそのことも伝えるし、「その曲いいね」「その和音好き~❤」「フシギな曲だね」など、感じたことを話していました。
お母さんが関心を持ってくれていると子どもはうれしくて練習も楽しくなると思います。
間違っても
「その弾けないところが弾けるようになるまで練習しなさい!」
など言わないように注意です^^;
子どもがピアノを練習しなくてモヤモヤするとき


子どもがあなり練習をしないと、イライラするときもあります。そんなときはこんな風に考えていました。
子どもの1日は毎日刺激的だということ
うちの息子たちは、たとえ1日5分適当な練習しかしないような時期でも
「ピアノやめたい?」と聞くと
「やめたくない!」と言っていました。
じゃあもっと練習しなよ😓と思うのですが。
ピアノは楽しい、でもその時にもっとやりたいことが目の前にあるんですよね。(分かる分かる)
学校で はやっている遊びだったり、絵を描いたり消しピンバトル大会を開催したり、、。子どもも案外いそがしい^^;
習い事はお金がかかっているので、上達するために一生懸命練習してほしいと思ってしまいます。
また、定期的に発表会もあるのでつい他のお子さんと比べてしまうこともあるでしょう。
でも
子どもの毎日の中心は学校にあって、そこで新しいことを知ったりおもしろそうなことに出会ったり、いろんなことに関心があります。
なので、いつでも熱心にピアノに向かう日ばかりではありません。
そんな時はご自分に次の質問をしてみてください。
ピアノのゴールはどこですか?
『将来、音大に行かせたり演奏家にしたいの?』
もし答えが『No』なら、気長に見守りましょう。
「月謝払ってるのに😓」
「もっと練習したら発表会でいい演奏ができるのに」
などの感情がわいてきてもグッとガマンです。
ただ、
熱心に練習するかしないかは本人に任せますが、やはりお金を払って習い事に通っている(通わせてもらっている)ことは自覚してほしいものです。
なので、あまりにも上の空な練習が続くと
- 月謝を払って習いにいっていること
- 月謝は親が働いたお金だということ
- 先生が上達のためいろいろ考えてレッスンしてくれていること
などを忘れてはいけない、最低限課題はしっかり練習することなどを話しました。
無理やり習わせているわけではないので、子どもたちは理解してくれました。
自分がやりたくて続けている習い事でも、毎日だとつい忘れてしまう気持ちもわかりますよね。なので、時々思い出すように声をかけました。
私が気長に見守れた理由


気長に見守るってなかなかむずかしいと思いますが、わたしができたのは次の想いがあったからです。
恋に落ちてからがステキな演奏になる
発表会を何度か経験してたくさんのお子さまの演奏をきいていると、とてもグッとくる演奏に出会えることがあります。
それは、完璧な演奏じゃなくても「ピアノが好き❤」があふれた演奏です。演奏の技術ではなく、とても心のこもった演奏はたとえミスがあってもいつまでも印象に残るものです。
わが子のそんな音が聴きたいな、と思っていました。
そのためには
『ピアノに恋❤する』ことが必要です。
私も小5の頃エレクトーンに夢中になった(恋に落ちた)時期がありますが、それ以前の5年間は日々の練習もレッスンの記憶もほとんどありません💦
でも、あの「演奏や音楽が好きでたまらなかった感覚」をはっきりとおぼえているし、子どもたちにも感じてほしい。
そして【恋に落ちてからの音】を聴きたい。
その思いから「ピアノを嫌いになるような言動はしないでおこう」と思えたし、あまり練習しなくても「まだ恋に落ちてないからしかたないな」と思えました。
いつ、どんなふうに恋に落ちるんだろう😍 きっかけはなんの曲だろう。
それを待つのも楽しい時間です。



それまでは『ピアノを好きにさせる』ことより『嫌いにさせないこと』を大事にしてほしい。
子どものピアノを毎日聴けることの幸せを味わって!
私は『毎日コツコツ練習した人だけが出せるピアノの音』にとても憧れがあり、ピアノの音が大好きです。
だから、毎日子どもが弾くピアノを聞きながら晩ごはんを作った10数年はとてもしあわせでした。
発表会でもたくさん感動させてもらい、私の夢だった【兄弟連弾】も実現し、2人とも軽音楽部でバンドの楽しさや音楽好きな仲間とも出会い、すっかり音楽を『友達』にできた時、
子どもたちは『ピアノレッスンに通う』ことから自然と卒業しました。
もうなにも思い残すことがないくらいとても充実したピアノとの日々でしたが、
『あぁ、もう毎日子どものピアノの音を聴くことはないんだ』と思うと、しばらくはふと涙が出てしまいました。
それだけ子どもが弾くピアノの音に毎日支えられていたんだなぁと思いました。
「指がよく動くのを楽しんで弾いてるな」と感じたり、先生のレッスンのあとに全然違ったステキな演奏に変身✨したり、発表会の前に「今、この曲仕上がった!」と感じたり、発表会の本番で素晴らしい演奏を聴けたり、そんな日々は私の宝物です。
もしも自分の命の期限が分かる人生になったとしたら、子どもたちの演奏動画だけあればきっと毎日しあわせだと思えます。
『子どもに音楽という友達を』という思いから始めたピアノでしたが、なにもかも失ってもこれがあるから幸せだと思える宝物を手にしてしまいました。
【まとめ】 ピアノ好きな子どもに育てる3つのコツ
息子2人がピアノ好きに育った私が気をつけたことは次の3つです。
- 練習時間の長さを親が決めない
- 5分でもいいから毎日練習する
- 親が『子どもの音』を楽しむ
子育ての時間は思っているより早く過ぎ去ってしまいます。
ときには経験したことがないほどつらい出来事もあります。
でも、ふり返ってみるとキラキラした思い出ばかり。大変だからこそ、頑張って向き合ったからこその充実感があるものです。
今、お子さんにピアノを習わせている人は、ぜひお子さんとのピアノの日々を楽しんでください♪



子育てもピアノも「ゴールは遠くへ」置いてみて♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また!

